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【クラブワールドカップ決勝】レアルマドリード(スペイン)対鹿島アントラーズ(日本) 戦評という名の個人的な感想 

本日12月18日はクラブワールドカップの決勝戦が行われました。下馬評ではレアル圧倒的に有利です。しかし、弱いとされているチームが強いとされるチームを倒す奇跡を見たいと思う人も多いでしょう。ましてや、日本のチームがレアルを破るなんてことが起きたら、それはもう大変なことです。この試合の戦評というか感想を書いていきます。

 

スタメン

 

レアルマドリード

 

         9.ベンザマ

 7.C.ロナウド        17.ルーカス・バスケス

     

     8.クロース   19.モドリッチ

 

        14.カゼミーロ

 

16.マルセロ             2.カルバハル

    4.セルヒオ・ラモス  5.バラン

 

         1.ナバス

 

鹿島アントラーズ

 

      8.土居  33.金崎

 

 10.柴崎          25.遠藤

 

     40.小笠原  6.永木

 

16.山本            22.西

     3.昌子  23.植田

 

      21.曽ヶ端

 

注目選手

 

鹿島は守る時間が多くなることが予想されるので、昌子選手です。鹿島の選手がロナウド選手やベンゼマ選手をどれだけ抑えられるかに注目です。レアルは先日の試合でも活躍していたモドリッチ選手です。レアルは攻撃する時間が多くなることが予想されるので、どのように攻めていくのかが注目です。

 

 

前半

 

鹿島は序盤からハイペースに前線からプレスをかけていきます。しかし、レアルの選手はやはり技術レベルが高くハイプレスがきても、しっかりとボールを繋いで攻めてきます。レアルは前回の試合よりもコンディションも悪くなさそうです。やはり、攻撃のタクトを振るうのは、モドリッチ選手とクロース選手です。ダイレクトパス、大きなサイドチェンジ、時にはドリブルで仕掛けるなど、多彩に攻撃を仕掛けてきます。

 

9分という早い時間帯にレアルが先制点を決めます。鹿島のクリアボールを拾ったモドリッチ選手が強烈なミドルシュートを打ちます、曽ヶ端選手がなんとか弾きますが、こぼれ球をベンゼマ選手がしっかり詰めてゴール。得点シーンの前には、レアルは鹿島を左右に揺さぶっていました。その結果、モドリッチ選手のところが空いてしまったのもあるでしょう。

 

先制後もレアルは攻撃の手を緩めません。しかし鹿島の選手も最後のところで体を張って耐えます。先制点が決まってから、「このままズルズルいっちゃうかな」と思っていたのですが、先制点の直後に小笠原選手が強烈なミドルを放ちます。これはゴールをわずかに越えるのですが、このシーンは鹿島の選手が自信を取り戻すのに大きな影響を与えたかもしれません。

 

レアルはよくボールを回してチャンスを作っていました。ボールを持っている選手に対しての、ボールを持っていない選手のサポートや受ける動きが上手いのです。技術レベルはもちろんなのですが、ポジション取りなどの頭の良さも一流選手たる所以なのでしょう。ただ、レアルは先制してから守備が緩くなります。レアルには少し油断もあったかもしれません。鹿島もボールを回せる時間帯が徐々に増えていきます。

 

すると前半44分、土居選手がレアルDFを振り切ってクロスを上げます。これを柴崎選手がワントラップして左を振り抜いて同点弾を決めます。土居選手の仕掛けが良かったです。やっぱり守備を打開するのには、相手につっかけていくことも重要です。まt、あこの攻撃に移る時の金崎選手と土居選手のコンビネーションも見逃せません。同点追いついて前半を終えます。「鹿島の勝利あるかも」と期待が膨らみます。

 

後半

 

後半の最初、鹿島はハイプレスをかけます。かなりとばしているので、疲れが心配でしたが、8分に鹿島は逆転に成功します。柴崎選手がレアルDFのクリアボールをレアル選手と競り合ってマイボールにします、そして一人かわして左足でミドルシュートを放ちます。これは見事にゴールに突き刺さります。素晴らしいミドルシュートでした。柴崎選手すごい!ただ、レアルの選手は誰もスライディングにいっていなかったり、GKナバス選手のポジショニングも微妙な印象でした。「日本人のミドルは入らない」くらいに思われていたのかもしれません。

 

逆転に成功してから、鹿島はハイプレスをかけ続けるのをやめて、引くところとガツガツ行くところのメリハリをつけるようになります。「こうなったら鹿島強いぞ!いける!」と期待に胸が膨らみます。

 

レアルはここから猛攻を仕掛けますが、鹿島も最後のところで耐えるという展開が続きます。14分にベンゼマ選手とのワンツーで抜け出したルーカス・バスケス選手がペナルティエリア内で鹿島の選手に倒されてPKを獲得します。これをロナウド選手がきっちり決めて2-2の同点とします。

 

レアルは鹿島に逆転されてからなのか、後半はほぼ3バック気味で試合を進めています。カゼミーロ選手がDFラインニ降りてきて、右SBのカルバハル選手、左SBのマルセロ選手が高い位置を取ります。また、カゼミーロ選手がおりたことで、鹿島の2トップに対しての守備が安定して、鹿島はボールを奪ってもなかなか攻撃に繋げることができません。ただ、この分モドリッチ選手、クロース選手が低い位置でボールを持つことになるので、前半ほどの怖さが感じませんでした。

 

後半22分には、小笠原選手に替えてファブリシオ選手を投入します。柴崎選手がボランチに降りて、土居選手が左移り、ファブリシオ選手がFWに入ります。それでもなかなか流れは変わらず、レアルが攻撃する時間帯が続きます。鹿島はかなりキツそうです。それでも、昌子選手と曽ヶ端選手を中心によく耐えてゴールを許しません。

 

レアルは後半35分にイスコ選手をルーカス・バスケス選手に替えて投入します。これで、完全に3-5-3に変えます。イスコ選手がトップ下でベンゼマ選手とロナウド選手の2トップになります。しかし、攻めるレアルですが、なかなかゴールを割ることはできません。

 

すると後半35分過ぎくらいから、どちらにも疲れが見え始め、中盤が空いてオープンな展開になります。そして、43分に鹿島は土居選手に替えて鈴木選手を投入します。後半最後には鹿島にもチャンスがあったのですが、決め切ることができず、後半が終了します。後半終了間際には、セルヒオ・ラモス選手に2枚目のイエローカードが出そうなシーンがあって、審判もカードに手をやったのですが、何故か出ませんでした。謎のシーンです。

 

延長戦

 

死力を尽くして90分戦った両チーム。その疲れは相当なものでしょう。しかし、延長になってもレアルのクオリティは落ちません。延長前半8分にはベンゼマ選手のスルーパスに抜け出したロナウド選手がゴールを決めます。そして、14分にはクロース選手のミドルシュートロナウド選手が収めてもう1点追加します。ロナウド選手こういうところで仕事ができるのがスターだなという感じがします。気がつけばハットトリック。前半はあまり良くなかったですし、後半もチャンスには絡みますが、PKの1点のみでした。でも最後には試合を決めてくれる。これがエースなのでしょう。

 

このまま試合は2-4でレアルが勝利しました。負けはしましたが、鹿島の戦いぶりには胸を打たれました。最後に鈴木選手とロナウド選手が話していたのですが、何を話していたのか気になります。

 

レアル得点                鹿島得点

 

前半9分:ベンゼマ選手          

                     前半44分:柴崎選手

                     後半8分:柴崎選手

後半15分:C.ロナウド選手(PK)

延長前半8分:C.ロナウド選手

延長前半14分:C.ロナウド選手

 

印象に残った選手と感想

 

鹿島は得点を挙げた柴崎選手はもちろんですが、昌子選手は素晴らしかったです。ロナウド選手が抜け出して、1対1になる場面がいくつかあったのですが、どれも負けていなかったのです。4失点は喫してしまいましたが、まだ若いですしこれから日本を背負って立つCBに育って欲しいです。

 

レアルはやはりモドリッチ選手とクロース選手です。レアルがあれだけ多彩な攻撃をできたのもこの2人の存在は大きいでしょう。ダイレクトパス、ドリブル、サイドチェンジ、タメを作るなど判断が素晴らしいのです。それでいてボールを奪われない。中盤の選手がドリブルで持ち運べるのは大きいです。

 

今日の試合は本当に胸を打たれました。欲を言えば勝って欲しかったですけど。そして鹿島はこの大会を通じて大きく成長できたように見えました。パスのスピードが初戦よりも全然早いのです。鹿島の躍進は、これからの日本サッカーにも大きな意味を持つことになるかもしれません。

 

 


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